【1月】初釜の茶事
こんばんはー。へびです*
今日はお稽古場でのお初釜でした。しかも、きちんとした懐石料理を準備していただいての茶事形式の初釜… 楽しかった!!!
「茶事」ってご存知ですか??
「お茶」っていうと、『お菓子を飲んで抹茶を飲むだけー』と思われがちですが、お茶のおもてなしはそもそも茶事なんです。
「茶事」とは。。お客さんを招き、炭を次ぎ、懐石料理を出し、濃茶(俗に言う「抹茶」=「薄茶」の3倍の濃さ)を練り、薄茶(俗に言う「抹茶」)を点てる…つまり1日がかりのおもてなしです。
よく言う「お茶会」は、この茶事のうちの「薄茶」(または「濃茶」も)を切り取ったもので、平たく言うと茶事をものすごーく簡易化したもの、という感じですね。
逆に言うと、「茶事」がお茶の集大成とも言えるでしょう。
その「茶事」の稽古を今年から始めるということもあり、今年の初釜は茶事形式で準備してくださいました。
お茶室であまり写真をパシャパシャとることはできないのですが、、せっかくの心づくしのおもてなし、ということで、懐石の時に少し撮らせて頂きました。
←懐石の時だけ立礼(椅子の席)。
まずは飯碗、汁椀と向付。
向付は鯛のお刺身。ご飯は蒸し上がっていない、ぐずぐずのご飯を始めに出すのが決まりになっています。また、お椀の味噌は冬至は白みそ100%で、夏至に向かって赤みその割合が増えていくのだそうですが、赤みその量が多くなり過ぎたそうです。(でも美味しかった。。)
続いて焼物と煮物碗。
出汁の効いた椀物は絶品…!焼物は鮭です。向付で使った器に入れるのがお決まり。また、この前後に先程の飯碗と汁椀のおかわりが振舞われます(飯碗は計3杯、汁椀は計2杯いただきます)。
そして最後に湯桶とお漬物!
最後は沢庵で器をきれいにしてお返しします。なお、沢庵は音をさせないで食べるとのこと… はい、言うまでもなくできません。。
ご馳走様でした!
ちなみに赤いのはお酒を頂いた杯です。懐石の合間合間にお酒が振舞われるので、未成年はご注意ください。
食事の後、濃茶のためのお菓子を頂きます。
お決まりの花びら餅。
中には味噌餡と甘く煮た牛蒡が入っています。
そして中立ち(足を伸ばしてトイレタイム)の後、お濃茶を頂いて薄茶へ…(本来は間に後炭=炭の直しがあるのですが、時間の都合上省略して続き薄で。)
逆さまから撮っている薄茶のお菓子
金閣寺の麩の焼、万両の干菓子、山形銘菓の茄子の砂糖漬けです。どれも綺麗で美味しい!!
最後にご挨拶をして、心づくしたくさんの茶事が終わります。
ここにあげたご馳走だけでなく、お道具もお庭も本当に心づくしで、とってもとっても気持ちのいい茶事でした!ここまで準備していただいた先生に、本当に感謝。。
私もこんなおもてなしが出来るように、今年1年頑張ろう!と思える、そんな茶事でした*
あー…楽しかった!!